日々の水道代を節約するために、「節水コマ」の導入を考えている経営者は多いはず。節水コマは使用水量を抑えられる便利グッズですが、実際にはどれくらい効果があるのでしょうか?
本記事では節水コマの仕組みや効果、導入時のポイントを分かりやすくまとめました。飲食店や店舗におすすめの製品も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
節水コマは経費の節約になる?
すでに節水コマは多くの飲食店・店舗で使用されていますが、その効果に疑問を感じている方も多くいらっしゃるでしょう。そこでまずは、節水コマの仕組みや節約効果について解説していきます。
節水コマの仕組み
節水コマは、中央内部に備わっている突起部によって水の流れを遮るグッズです。蛇口に装着すると、一度に使用する水量を自然と抑えられるので、上水道料金・下水道料金の両方を節約できます。
節水と聞くと飲食店をイメージするかもしれませんが、現在では医療施設や介護施設、スーパーマーケット、ホテルなど、あらゆる業界で節水コマが導入されています。
節水コマの節約効果
普段の使用量や製品にもよりますが、節水コマでは水量を50%ほど抑えられると言われています。
ただし、これは蛇口を90度開いたときの数値であり、節水コマの効果は水圧が強いほど下がります。そのため、使用ルールの周知を徹底するなど、水の使い方も工夫することが大切です。
なお、最近では水の勢いが弱まりにくいタイプや、90%以上の節水につながる製品も見られるようになりました。製品ごとに機能は大きく異なるので、使用シーンや目的に適したものを選びましょう。
節水コマを導入するときのポイントや注意点
節水コマは使用環境によって効果が変わるため、ただ導入するだけではコスト削減につながらない場合もあります。ここからは、節水コマを導入する際のポイントや注意点について解説します。
水量が必要になる場所には使わない
前述の通り、節水コマは水圧が強すぎると効果が落ちてしまいます。また、必然的に水の出が悪くなるため、多くの水量が必要になる場所には適していません。
特にバケツに水を溜める場合、油汚れを落とすために水圧が必要になる場合は、かえって作業効率が落ちることもあります。
蛇口のタイプを確認しておく必要がある
一般的な節水コマは、レバー式の蛇口には対応していません。ハンドルを回すタイプの蛇口にしか取り付けられないため、節水コマの購入前には蛇口のタイプを確認しておく必要があります。
なお、レバー式の場合は近くに備わっている「止水栓」よって、水の流量を簡単に調節できます。
事業プランによって導入方法を変える
節水コマの導入方法には、購入とレンタルがあります。
購入するメリットとしては、月々のレンタル代が不要になる点や、購入金額をまとめて経費にできる点が挙げられます。ただし、金額によっては減価償却が必要になるため、早い段階で経費にできるかどうかについては事前に確認することが大切です。
一方で、レンタルは初期費用を抑えられますが、事業の継続年数が長いほどレンタル料の負担が大きくなります。そのため、将来の事業プランをしっかりと組み立てて、トータルコストが安い導入方法を選びましょう。
節水コマはどれを選べばいい?飲食店&店舗におすすめの製品
ここからは、飲食店・店舗におすすめの節水コマを紹介します。製品によって料金や効果が変わるので、費用対効果を意識しながら最適なものを選んでいきましょう。
Bubble90
Bubble90は、最大約95%の節水率を実現しているDG TAKANOの製品です。水の玉を弾丸のように打ち付ける仕組みなので、少ない水量でも高い洗浄力を維持できます。
また、汎用性の高いフォルムや、センサー付き自動水栓が備わっている点も大きな魅力でしょう。5万円程度の初期費用はかかりますが、飲食店や病院、介護施設など、さまざまなビジネスシーンに適しています。
エコロ
アースアンドウォーターが製造する、スーパーマーケットやホテルへの導入実績がある節水コマです。一般的な蛇口用のほか、シャワー用の「エアタス」やトイレフラッシュバルブ用の製品も販売されています。
導入前後の水道料金削減額がレポート化されるため、エコロは節水効果が分かりやすい製品として人気を集めています。年1回の定期メンテナンスも実施されるので、安心して長く使い続けられるでしょう。
JET
取付実績が10万個を超える、ワイワイクラブの節水コマです。使用水量を最大30%カットするだけでなく、細かい気泡を活用した独自技術によって、通常よりも2倍の水圧(勢い)で水を使用できます。
さらに飛び散り防止機能も備わっており、衛生面が気になる場所にも問題なく取り付けられます。レンタル期間中は永久保証が備わっているので、一つの製品を長期間使いたい方にもおすすめです。
使用するシーンに最適な節水コマを選ぼう
節水コマは経費削減に役立つアイテムであり、近年では多くの飲食店・店舗が導入しています。ただし、製品によって機能性や節約効果は変わるため、使用シーンに適したものを選ぶことが大切です。
使いにくいものを選ぶと作業効率が落ちてしまうので、本記事を参考にしながら慎重に製品を選んでいきましょう。