飲食店の水道光熱費はどれくらい?今すぐできる8つの経費削減術
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飲食店のコスト削減では、水道光熱費に目を向けることが大切です。水道・電気・ガスは毎日使うものなので、設備やプランを見直すだけで大きな節約になる可能性があります。

そこで今回は、飲食店における水道光熱費の節約方法をまとめました。節約アイデアを積極的にとり入れて、少しでも経費を減らしていきましょう。

目次

  1. 飲食店の水道光熱費は売上の5~10%が目安
  2. 飲食店の水道代を削減する方法
  3. 飲食店の電気代を削減する方法
  4. 飲食店のガス代を削減する方法
  5. 数%の節約でも、長期で見れば大きなコスト削減になる

飲食店の水道光熱費は売上の5~10%が目安

まずは、平均的な飲食店における経費の割合を見ていきましょう。

経費の種類売上に対する割合
水道光熱費5~10%
家賃10%
人件費25~30%
仕入れ費(食材費)30%
通信費5%
広告費3%

店舗の規模やメニューにもよりますが、通常の飲食店では「売上×5~10%」の水道光熱費が毎月発生します。仮に1ヵ月あたりの売上を300万円とすると、水道光熱費だけで15~30万円のコストがかかっている計算です。

人件費や仕入れ費に比べると負担は小さいですが、飲食店の水道光熱費はちょっとした工夫で節約できます。ここからは「水道代・電気代・ガス代」の3つに分けて、各コストの削減方法を紹介していきます。

飲食店の水道代を削減する方法

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水道代の節約としては、食器をまとめて洗ったり蛇口をこまめに開閉したりする方法が有名です。ただし、日常的な節約だけでは限界があるので、コストを減らしたい方は以下の方法も考えてみましょう。

節水機器やグッズを導入する

水道代を手軽に抑えたい方には、節水機器や節水グッズの導入がおすすめです。近年ではさまざまな節水機器・グッズが登場しており、水の勢いをアップさせながら使用量を抑えられる製品もあります。

中でも蛇口に取り付けるタイプの「節水コマ」は、数万円の初期費用で手軽に導入できます。うまく活用すれば1年以内に初期費用を回収できるので、ぜひ導入を検討してみてください。

水道料金が減免されないか確認する

開業する地域によっては、自治体が水道料金の減免措置を実施しているケースがあります。

例えば大阪市では、新型コロナウイルスの影響を受けた飲食店に対して、「水道料金及び下水道使用料の特例減免制度」が実施されていました(※2021年7月まで)。東京23区でも、中華そば店や日本そば店などを対象にした減免制度が実施されています。

自治体によって制度の概要や有無は異なるので、まずは開業している地域の情報をチェックしてみましょう。

飲食店の電気代を削減する方法

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空調や厨房機器、照明などを使用する飲食店では、電気代もしっかりと見直すことが大切です。ここからは、電気代を手軽に削減できる方法を紹介します。

冷蔵庫内の配置や使用ルールを見直す

冷蔵庫の電気代は、開ける回数や時間によって変わります。入り込む外気が多いほど温度が上がる(=電気代がかかる)ので、開閉の頻度を減らすための配置・ルールを考えましょう。

分かりやすい例としては、あまり使わないものを奥に、よく使うものを手前に配置する方法が挙げられます。配置や使用ルールを変更した後には、スタッフへの共有・指導も忘れないようにしましょう。

空調設備や使い方を見直す

飲食店が使用する機器の中でも、空調は多くの電気使用量を占める設備です。そのため、以下のように設備自体や使い方を見直すだけで、大きなコスト削減につながる可能性があります。

空調自体のチェックリスト使い方のチェックリスト
・フィルターに埃がたまっていないか?
・機種が古すぎないか?
・外気の影響を受けやすい場所に設定していないか?
・空調の周りにものを置いていないか?
・換気時にこまめに消していないか?
・外気との気温差が大きいときに使っていないか?

中でも換気は悩みやすいポイントですが、空調は温度変化が小さいほど節約になるので、換気時には「つけっぱなし」が望ましいとされています。

照明をLEDに変える

照明の電気使用量を減らしたい場合は、LEDに変える方法が効果的です。

LED照明の消費電力は、蛍光灯の2分の1以下、白熱電球の6分の1以下と言われています。価格はやや高めですが、長く使えば十分に初期費用を回収できるでしょう。

LED照明は耐久性の面でも優れており、新品であれば約40,000時間(※一般電球は約1,000時間)使用できます。

契約先やプランを変える

契約内容の見直しによって、月々の電気代を抑えられるケースは珍しくありません。契約先はそのままでも、加入プランの変更だけで大きな節約になる場合もあります。

2016年からは電力小売り全面自由化によって、契約先を自由に選べるようになりました。各社の基本料金やプランを比較し、月々の電気使用量も想定した上で、今よりも電気料金が安い契約先を探してみましょう。

飲食店のガス代を削減する方法

厨房機器を多く使用する飲食店では、ガス代も軽視できないコストになります。ここからは、飲食店のガス代を節約する2つの方法を紹介します。

契約内容を見直す

電気料金と同じく、ガス料金も契約の見直しによって節約できる可能性があります。

特にプロパンガスは全体的に料金が高く、プランもガス会社によってさまざまです。メンテナンス費用が高い場合もあるので、基本料金だけではなく契約全体を見直しましょう。

熱伝導性の高い調理器具に変える

調理器具の見直しは、意外と見落としがちなコスト対策です。熱伝導性の高い鍋やフライパンに変えると、加熱の時間を短縮できるため、長期的に見れば大きなコスト削減につながります。

また、給湯器でお湯を沸かすことが多い店舗は、省エネ効果の高い機種に変えることも検討してみましょう。

数%の節約でも、長期で見れば大きなコスト削減になる

飲食店の水道光熱費は、経営者の努力や工夫によって節約できます。本記事のように「水道・電気・ガス」の3つに分けて考えると、優先すべきコスト対策を見極めやすくなるでしょう。

数%程度しか効果が出ない場合もありますが、それでも長期で見れば大きなコスト削減になるため、積極的に検討してみてください。