飲食店の集客力をアップさせる方法とアイデア集!分析に役立つフレームワークも紹介
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さまざまな業種・業態の中でも、飲食店は特に競争が激しいビジネスです。コストがかさみやすく在庫も抱えるため、できるだけ顧客を増やして無駄を省かなくてはなりません。

そこで今回は、飲食店の集客力をアップさせる方法やアイデア、分析の方法などを解説します。経営のポイントをしっかりと押さえて、競合とうまく差別化をしていきましょう。

目次

  1. 飲食店の効果的な集客方法とは?それぞれのメリット・デメリット
  2. 飲食店が活用したい2つのフレームワーク
  3. 参考にしたい飲食店の集客アイデア!事例から学ぶコツ
  4. 飲食店は集客面で差別化することが必須

飲食店の効果的な集客方法とは?それぞれのメリット・デメリット

飲食店には多くの集客方法があるものの、すべてが効果的であるとは限りません。まずは、主な集客方法やメリット・デメリットをまとめたので、より効率的なものを見極めていきましょう。

店頭でのアピール

店頭でのアピールは、最もシンプルな集客方法です。具体的なものとしては、チラシ配りや呼び込み、看板の設置が挙げられるでしょう。

メリットは、集客の手間やコストを抑えられる点にあります。看板の設置についても、ポスターや黒板で代用すれば大きなコストがかかることはありません。

ただし、店頭でのアピールは多くの人が見慣れているため、素通りされる可能性が高いとも言えます。潜在客に関心を持ってもらうには、クーポンなどのお得な情報を提供したり、目立つ看板を設置したりといった工夫が必要になるでしょう。

店頭でのアピールのメリット店頭でのアピールのデメリット
・手間やコストを抑えやすい
・手軽に実施できる
・即効性がある
・素通りされやすい
・中長期的な効果は低い

割引キャンペーンの実施

「料金10%OFF」などの割引キャンペーンも、手軽に実施できる集客方法です。ターゲット層にメリットがある方法なので即効性も期待できますが、利益率が低下するリスクも潜んでいます。

割引によって低下した利益率は、顧客を増やしてカバーしなければなりません。つまり、インパクトのある内容が必要になるため、最近では「10人に1人無料」や「定食メニュー半額」のように、特徴的なキャンペーンを実施する店舗も見られるようになりました。

割引キャンペーンのメリット割引キャンペーンのデメリット
・手間やコストを抑えやすい
・手軽に実施できる
・即効性がある
・利益率が下がる
・内容によっては赤字になることもある

会員カードの発行

来店の度にスタンプを押す会員カードは、古くから飲食店で活用されてきた集客方法です。会員カードは固定客の獲得に効果的ですが、コピーなどによる悪用リスクや紛失リスクがあることから、敬遠している経営者もいるでしょう。

そのような方には、スマートフォンで管理するタイプの会員カードをおすすめします。例えば、大手SNSのLINEはスタンプカードの発行サービスを提供しており、多くの飲食店が活用しています。

会員カードのメリット会員カードのデメリット
・固定客を獲得しやすい
・スマホでの発行や管理が可能
・煩わしさを感じる人も存在する
・特典内容によっては経費等の負担増になる

SNSによる情報発信

情報の拡散性が高いSNSも、飲食店の集客ツールとしてよく利用されています。中でも画像・動画による投稿がメインのInstagramは、お店の雰囲気やメニューの魅力を伝えやすいサービスでしょう。

SNSは中長期的な効果を見込める方法ですが、アカウントを育てる(フォロワーの獲得やブランディング)までに時間がかかります。また、すでに多くの飲食店が利用しているので、差別化のために投稿内容の工夫が必要です。

SNS集客のメリットSNS集客のデメリット
・工夫をすれば手間を抑えられる
・コストがほとんどかからない(※広告は除く)
・中長期的な効果を期待できる
・アカウントの成長までに時間がかかる
・競合が多い

飲食店が活用したい2つのフレームワーク

飲食店の集客力をアップさせる方法とアイデア集!分析に役立つフレームワークも紹介
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最適な集客方法を見極めるには、お店の強み・弱みやターゲット層を明確にする必要があります。ここからは飲食店に役立つフレームワークを紹介するので、経営分析の際にはぜひ活用してみましょう。

AIDMA

AIDMAは、以下の5つの観点から「消費者の導線」を分析するフレームワークです。1920年に提唱されたものですが、基本的な購買モデルを表すフレームワークとして今でも幅広い業界で活用されています。

AIDMAの要素分析例(消費者の状態)
①認知・注意(Attention)・10~20代女性からはよく知られている
・年配からはほとんど知られていない
②興味・関心(Interest)・メニューの内容をあまり知らない
③欲求(Desire)・ランチタイムには定食の注文が多い
・ディナー時はそもそも顧客が少ない
④記憶(Memory)・お店やメニューの内容が忘れられやすい
⑤行動(Action)・気が向いたときに来店する

上記のように、AIDMAでは①~⑤まで消費者の状態を分析し、課題を明確にした上で効果的な対策を考えていきます。

AISAS

インターネットが集客の成功を左右する場合は、ウェブ時代の購買モデルを分析するAISASを活用しましょう。基本的な使い方はAIDMAと同じですが、以下のように分析する要素に違いがあります。

AISASの要素分析例(消費者の状態)
①認知・注意(Attention)・10~20代女性からはよく知られている
・年配からはほとんど知られていない
②興味・関心(Interest)・メニューの内容をあまり知らない
③検索(Search)・県内の飲食店とよく比較されている
・口コミでは価格面の評価が低い
④行動(Action)・気が向いたときに来店する
⑤共有(Share)・SNSではほとんど拡散されていない

例えば上記のような分析結果になった場合は、若い女性客に合わせてメニューや価格を調整する方法や、積極的なSNS運営などが効果的な対策になります。

参考にしたい飲食店の集客アイデア!事例から学ぶコツ

最後に、国内の飲食店が実践している集客アイデアをまとめました。

○飲食店の集客アイデア
・抽選でクーポンが当たるSNSキャンペーンの実施(牛角)
・裏メニューのクーポンをメルマガで配信(居酒屋一休)
・「開運×料理」をテーマにした個性的な動画のアップ(御食事ゆにわ)
・車からでも視認しやすい看板の設置(地方の飲食店)
・外観や看板にメニューと金額を記載(地方の飲食店)

キャンペーンやSNSを活用する場合は、お得感や特別感の演出が重要なポイントになります。まずは注目されることが前提になるので、強いインパクトを与えられるような計画を立てましょう。

一方で、店頭でアピールしたい方は「見やすさ」や「分かりやすさ」に目を向けましょう。風景との同化を防いだり、魅力が分かりやすい外観に整えたりするだけでも集客効果は大きく変わってきます。

飲食店は集客面で差別化することが必須

飲食店は競争が激しいからこそ、集客面で差別化を図ることが大切です。そのため、単に集客ツールを活用するだけではなく、より注目されるアプローチができるよう工夫していきましょう。

計画の段階で悩んだら、コンサルタントなど専門家への相談も検討してみてください。