高圧電力と低圧電力の違いを押さえて最適な電力会社を選ぼう
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電力会社との契約は「高圧電力」「低圧電力」など電圧によって異なるプランが用意されています。法人の場合、事業の実態次第では気づかないうちに高圧電力を使っているケースもあるかもしれません。本記事では、高圧電力と低圧電力の違いや特徴、電力会社選びで重要なポイントについて解説します。

目次

  1. 電圧の種類と特徴
  2. 低圧電力と高圧電力の違いとは
  3. 電力会社選びで重視すべきポイントとは
  4. 契約を見直して電気料金を見直そう

電圧の種類と特徴

電力会社の契約プランに登場する「電圧」について理解しないまま、なんとなく電力を使っている人も少なくありません。あらためて電圧とは何なのか、それぞれの契約種類と併せて確認しましょう。

そもそも電圧とは

電圧とは、電気を送るときにかかっている圧力のことです。電力プランの場合、「低圧」「高圧」「特別高圧電力」の3種類があります。

低圧電力とは

低圧電力とは、主に契約電力が50キロワット未満のプランのことです。家庭用のほか、小規模なオフィスや店舗で使われています。発電所から送られてきた電気は、電柱の上にある変圧器で標準電圧200ボルトまで下げられ電力として届けられます。

高圧電力とは

高圧電力とは、一般的に契約電力が50キロワット以上のプランを指しますが、電力会社によって基準が異なる場合もあります。飲食店や美容室などある程度電力を使う店舗やオフィス、そのほかさまざまな施設で用いられます。

高圧電力の場合は、電柱の変圧器ではなく各施設で独自に設置されているキュービクル式高圧受電設備で電圧を下げています。

特別高圧電力とは

特別高圧電力とは、大規模な工場や大型施設などで使われるプランで、非常に多くの電力を消費する施設でのみ用いられます。

低圧電力と高圧電力の違いとは

高圧電力と低圧電力の違いを押さえて最適な電力会社を選ぼう
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特別高圧電力は、限られた施設でしか使われません。そのため、ここでは中小規模の法人でもよく使われる低圧電力と高圧電力を比較し、違いを明らかにしていきましょう。

電気の供給方法

先に述べた通り低圧電力は、電柱の変圧器で電圧を下げてから各家庭や施設に供給されています。一方で高圧電力の場合は、それぞれの施設に独自の変圧器やキュービクルが用意されており、そこで電圧を下げている点が大きな違いです。

固定費

低圧電力を変圧する電柱は、電力会社の所有物です。そのため変圧に関しては、特に費用はかかりません。一方で高圧電力を使えるようにするためのキュービクルは、設置と維持に一定の費用がかかります。

電気使用料

1キロワットアワーあたりの電気料金は低圧電力のほうが割高になる傾向がありますが、電力会社によってはその逆になる場合もあります。まずは、それぞれの単価を確かめるようにしましょう。

なお、低圧電力と高圧電力のどちらがお得かを考える際には、キュービクルの固定費と毎月の電気料金を合算したうえで比較する必要があります。

適した建物の違い

高圧電力の契約に必要なキュービクルは、毎月1回以上の日常点検と年1回の年次点検が義務とされています。そのため、ある程度建物のメンテナンスを定期的に行う施設でないと維持コストが高くついてしまうため、注意が必要です。

電力会社選びで重視すべきポイントとは

2004年4月以降、高圧電力の小売りが中小ビルや中小規模の工場を対象に段階的に自由化されました。低圧電力よりも電気の使用量が多い高圧電力の契約は、電力会社の見直しによってコスト削減効果がより大きくなります。ここでは、コストパフォーマンスに優れた電力会社選びのポイントを解説します。

電力会社の実績をチェックする

新電力と呼ばれる新しい電力会社が増えている中で信頼できる会社を選ぶためには、過去の実績が一つの基準になります。特に高圧電力の契約は施設丸ごと任せるケースが多いため、実績のある会社のほうが安心です。

供給エリアを確認する

電力会社ごとに電力を供給できるエリアは異なります。自社の施設が地域的に可能なのか、供給エリアについては最優先で確認しておきましょう。

試算結果表を読み解く

電力会社を決める際は、電気代の試算を行って各プランを比較検討するのがおすすめです。電力会社のホームページでシミュレーションできる場合は、積極的に活用しましょう。

また、12ヵ月分の明細を用意して問い合わせをすることで見積もりできます。なお、試算結果表を適切に比較するために、必ず前提となる条件面は統一しておきましょう。

契約を見直して電気料金を見直そう

高圧電力と低圧電力の違いを押さえて最適な電力会社を選ぼう
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高圧電力の契約は電力使用量が大きい分、定期的に契約内容の見直しを行うことが大切です。状況に応じた選択をするために、年1回は他社見積もりをとって比較検討し、固定費の削減を目指してみてはいかがでしょうか。